今年は、石原裕次郎の没後30年だそうである。
彼は30年前、1987年の7月に、52歳で亡くなった。生きてたら、今年82歳か………。
そんなわけで、少し前に、NHKのBSプレミアムでは、没後30年の記念特集を組んでいた。ゆかりの人たちとの対談とか、出演した昔の映画とか、ラインナップされていたけれど。
その、ラインナップされた番組のひとつを見て、私は、のけぞった。
だって、そこには、こう書いてあったのだ。
西部警察・最終回。
せ、せ、せ、西部警察ぅ~~~~~?!
あ、あのですね、NHKですよね? NHKが「西部警察」を放送するんですか?
NHKのBSなんですよね? NHKで「西部警察」が放送されるんですか?
しつこいようですが、NHKですよね? BSとはいえ、NHKですよね?
NHKで、あの、「西部警察」を………(しつこい!)
などとエラそうに書いているが、実は私、「西部警察」をこれまで一度も見たことがない。「西部警察」だけじゃない。「太陽にほえろ!」、「Gメン75」、「大都会」、「特捜最前線」エトセトラ………昭和の後半を彩った数々の刑事ドラマを、私は一度も見ずに成長した。というのも、その当時、私は立派な未成年であり、家にはテレビはひとつしかなく、そのチャンネル決定権は母にあったからである。
母は、あの当時の民放の刑事ドラマをひどく嫌っていた。現実離れしすぎている、というのがその理由で、まぁ、この点に関しては泉下の石原裕次郎氏も反論の余地が出ないだろうと思うが、そこはそれ、フィクションとして、現実にはちょっとありえないアクションを楽しもうと考えればよかっただろうに、母には、そういう発想ができなかったらしい。
かくて私は、あの手のドラマを見せてもらえぬままに成長した。ちなみに、「西部警察」の最終回当時は、確か大学生だった(歳がばれますな)。
よく考えたら、成人以降に再放送で見られた可能性もあったはずなのだが、親の刷り込みとはオソロシイもので、まぁ、別に見なくてもいいや………という気になってしまっていたらしく、かつてひとりで暮らしていた頃も、あの手の番組の再放送とは無縁なままに生きてしまったのだ。
でも、どんな刑事ドラマだったのか、大まかなあらすじは知っている。私は見なくとも、周囲のクラスメートが見ていて、学校で話すからである。それを聞きかじっているうちに、覚えてしまったのだ。
だからこそ、のけぞらずにはいられなかった。あの「西部警察」の最終回を、いくら没後30年だからって、NHKが放送するという事実に。第一、あれの主役って、渡哲也じゃなかったか? 彼はまだ生きてるぞ(弟は亡くなったけど)。まぁ、裕次郎もちゃんと出てるし………製作は石原プロだったからなぁ。
見ていなくっても、知っている。これってかなり、すごいことだと思う。つまり、私みたいな芸能オンチでも耳にするほど話題になったドラマだ、ということだからだ。
渡哲也率いる石原軍団、じゃなかった大門軍団(同じようなものか?)が、毎回、スゴイ車やヘリに乗ってライフル片手に暴れまわっていた、とか。
裕次郎演じる小暮警視(だったかな?)が、毎回、ブラインドの隙間から目だけ出して外を眺めるシーンがあった、とか。ちなみに最近の某ドラマにて、主人公がこれと同じポーズをしたら、「裕次郎かいっ!」とツッコミが入っていた。
聞いたところによれば、大門軍団が国会議事堂前で、バズーカ砲片手に暴れまわってた回もある、とか。これを教えてくれたのは昔の会社の同僚だったのだが、聞いてた私は、「それってニューヨークとか、香港やマカオとかでの映画の話か?」とツッコミかけた。
毎回毎回、車が宙を飛ぶやら、回転して道路に突っ込むやら、爆発炎上して人が吹っ飛ぶやらでスゴかった、とか。ウィキペディアで調べたら、延べ4700台近い車をブッ壊したそうで(1回の放送につき、平均20台)。さすが、車の会社がスポンサーについてただけのことはある。気前がよすぎて卒倒しそうだ。
その、母が言うところの現実離れしすぎた刑事ドラマを、NHKが放送する。
ふっふっふ………時代は変わったのですなぁ、お母さん!(母はNHK至上主義)
かくて、私はうきうきと、自分の部屋の自分のテレビで、この最終回を録画した。とはいえ、他にも録画したまま消化しきれてないドラマがあるので、まだ見てはいないのだけど。
子どもの頃は見せてもらえなかったドラマを、自分のテレビで、堂々と見られる。
何だか、仇討ちでも果たしたかのような、いい気分でござる(忠臣蔵かいっ!)。
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彼は30年前、1987年の7月に、52歳で亡くなった。生きてたら、今年82歳か………。
そんなわけで、少し前に、NHKのBSプレミアムでは、没後30年の記念特集を組んでいた。ゆかりの人たちとの対談とか、出演した昔の映画とか、ラインナップされていたけれど。
その、ラインナップされた番組のひとつを見て、私は、のけぞった。
だって、そこには、こう書いてあったのだ。
西部警察・最終回。
せ、せ、せ、西部警察ぅ~~~~~?!
あ、あのですね、NHKですよね? NHKが「西部警察」を放送するんですか?
NHKのBSなんですよね? NHKで「西部警察」が放送されるんですか?
しつこいようですが、NHKですよね? BSとはいえ、NHKですよね?
NHKで、あの、「西部警察」を………(しつこい!)
などとエラそうに書いているが、実は私、「西部警察」をこれまで一度も見たことがない。「西部警察」だけじゃない。「太陽にほえろ!」、「Gメン75」、「大都会」、「特捜最前線」エトセトラ………昭和の後半を彩った数々の刑事ドラマを、私は一度も見ずに成長した。というのも、その当時、私は立派な未成年であり、家にはテレビはひとつしかなく、そのチャンネル決定権は母にあったからである。
母は、あの当時の民放の刑事ドラマをひどく嫌っていた。現実離れしすぎている、というのがその理由で、まぁ、この点に関しては泉下の石原裕次郎氏も反論の余地が出ないだろうと思うが、そこはそれ、フィクションとして、現実にはちょっとありえないアクションを楽しもうと考えればよかっただろうに、母には、そういう発想ができなかったらしい。
かくて私は、あの手のドラマを見せてもらえぬままに成長した。ちなみに、「西部警察」の最終回当時は、確か大学生だった(歳がばれますな)。
よく考えたら、成人以降に再放送で見られた可能性もあったはずなのだが、親の刷り込みとはオソロシイもので、まぁ、別に見なくてもいいや………という気になってしまっていたらしく、かつてひとりで暮らしていた頃も、あの手の番組の再放送とは無縁なままに生きてしまったのだ。
でも、どんな刑事ドラマだったのか、大まかなあらすじは知っている。私は見なくとも、周囲のクラスメートが見ていて、学校で話すからである。それを聞きかじっているうちに、覚えてしまったのだ。
だからこそ、のけぞらずにはいられなかった。あの「西部警察」の最終回を、いくら没後30年だからって、NHKが放送するという事実に。第一、あれの主役って、渡哲也じゃなかったか? 彼はまだ生きてるぞ(弟は亡くなったけど)。まぁ、裕次郎もちゃんと出てるし………製作は石原プロだったからなぁ。
見ていなくっても、知っている。これってかなり、すごいことだと思う。つまり、私みたいな芸能オンチでも耳にするほど話題になったドラマだ、ということだからだ。
渡哲也率いる石原軍団、じゃなかった大門軍団(同じようなものか?)が、毎回、スゴイ車やヘリに乗ってライフル片手に暴れまわっていた、とか。
裕次郎演じる小暮警視(だったかな?)が、毎回、ブラインドの隙間から目だけ出して外を眺めるシーンがあった、とか。ちなみに最近の某ドラマにて、主人公がこれと同じポーズをしたら、「裕次郎かいっ!」とツッコミが入っていた。
聞いたところによれば、大門軍団が国会議事堂前で、バズーカ砲片手に暴れまわってた回もある、とか。これを教えてくれたのは昔の会社の同僚だったのだが、聞いてた私は、「それってニューヨークとか、香港やマカオとかでの映画の話か?」とツッコミかけた。
毎回毎回、車が宙を飛ぶやら、回転して道路に突っ込むやら、爆発炎上して人が吹っ飛ぶやらでスゴかった、とか。ウィキペディアで調べたら、延べ4700台近い車をブッ壊したそうで(1回の放送につき、平均20台)。さすが、車の会社がスポンサーについてただけのことはある。気前がよすぎて卒倒しそうだ。
その、母が言うところの現実離れしすぎた刑事ドラマを、NHKが放送する。
ふっふっふ………時代は変わったのですなぁ、お母さん!(母はNHK至上主義)
かくて、私はうきうきと、自分の部屋の自分のテレビで、この最終回を録画した。とはいえ、他にも録画したまま消化しきれてないドラマがあるので、まだ見てはいないのだけど。
子どもの頃は見せてもらえなかったドラマを、自分のテレビで、堂々と見られる。
何だか、仇討ちでも果たしたかのような、いい気分でござる(忠臣蔵かいっ!)。
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