我が家のお猫様の優雅な毎日

アメショのタカヤ君とマンチカンのマル君、虹の橋のレン君のお気楽日記♪

我が家の長男、一世一代の……

Category: 駄文・雑文・エッセイもどき  
 大脱走。
 別に、ここでスティーブ・マックィーンの主演映画の話をしようというのではない(スティーブ・マックィーンって誰? と思った若い人は、どうぞ、自分で調べて下さい)。
 大脱走をやらかしたのは、ハリウッドの往年の大スターならぬ、我が家の長男猫である。

 あれは忘れもしない、2004年の5月の某日だったから、ちょうど13年前の今頃か。
 2002年に父が体を壊し、その翌年の2003年、父をひとりで介護していた母を手伝うため、17年間勤めた会社を退職せねばならなかった私は(今でいうところの介護離職というヤツですな)、ちょうどそのころ、早い話がプー太郎の状態で、定期的に失業給付を受け取るためのハローワーク通いをする以外は、ほとんど1日、家にいた。
 今にして思えば、私が次の仕事(といっても、3~4時間勤務のパートとして働くしかないのだが)を見つけるまでの、つまり、朝から晩まで家にいた時期に起こってくれた脱走劇で、実に幸いだったんだなぁ、と………あれから13年が過ぎた今でも、時々、思うことがある。

 朝の6時か、あるいは7時頃だったかもしれない。
 私は、母の、
「大変やっ! レンがいないっっっ!」
との叫び声に、眠気も何もかも吹っ飛んで、飛び起きた。
 結論から先に書いておくと、事の起こりは、母である。ちょうど気候のいい時期だったから、ベランダの窓を開けて網戸だけ閉めていたのだが、そのベランダの網戸を、母が閉め忘れたのだ。
 イヤな予感に駆られた母が、家の中を探し回った時には、レンはすでに、開いたままのベランダ側の窓から外へ、つまりベランダへ出て、さらに最悪なことには、うちのベランダからも姿を消したあとだった。
 私と同じマンション住まいのかたには、よ~くお判りいただけると思うが。マンションの各戸のベランダを仕切るのは、薄い防火扉1枚である。不測の事態、例えば火事などが起こった時、ベランダ伝いに避難できるようにするためで、扉自体は、足で蹴破れるレベルの構造。しかも、扉の下には隙間がある。
 この隙間が問題で、体の柔らかい猫ならば、頭さえ入ってしまえばこっちのもの、簡単にくぐり抜けられるのだ。犬でも、超小型犬のチワワぐらいなら、くぐってしまうかもしれない。
 私が昔、ひとり暮らしをしていた団地でも、同じ階の住人の飼い猫が、我が物顔で私の部屋(もちろん同じ階のすべての部屋ということになる)のベランダを闊歩していた。
「おいおい、せめてもう少し、ひっそりと飼えよ。ここ、一応、ペット禁止なんやから」
と、ベランダを通過する猫を眺めながら、名も知らぬ飼い主にツッコんだものである。

 閑話休題。
 今現在のマンションは、犬猫その他ペットOKなので、ひっそりと飼う必要はどこにもないが。しかし、やはり他人様の部屋のベランダに、他家の猫が堂々と入り込んだのでは、問題である。
 しかも、我が家は同じ階の右端から2番目。左側には、防火扉1枚でベランダのつながった部屋が、10戸以上あった。さらに困ったことには、マンション自体がまだ、築後から半年。つまり新築の状態だったため、その中の何戸かは、まだ入居が開始されていなかったのだ。
 1戸ずつチャイムとインターホンを鳴らして、「すみません、うちの猫を見ませんでしたか?」とたずねる手段も、もちろんあるが、まだ入居前の何戸かには、それができない。レンが、その入居開始前の家のベランダで、くつろいでいたりしたら、それまでだ。
 それに、もっと最悪の可能性もある。ベランダの手すりは、猫なら、楽々と飛び乗れる高さだ。手すりに飛び乗って、足をすべらせ、下に落ちていたりしたら………!
 自慢じゃないが、レンは、本棚の上を普通に歩いていただけで、足を踏み外して落ちるような猫である。手すりに飛び乗ったはいいが、慣れぬ高さに目を回し、3階の高さから下へ落下(我が家は3階である)、という可能性も、十分に考えられるのだ。
 私はまず、その最悪の可能性を一番に考えることにした。
 我が家のベランダの真下を中心に、マンション周辺を、くまなく探索。
「レン! レンく~~~んっ!」
と、恥も外聞もへったくれもなく、大声で呼ばわったことは、言うまでもない。食い意地が張ったレンのことだから、ゴハンの音で走ってくるかもしれない、と考え、ドライフードが入った容器を、ザッカザッカと振り回しながら。
「レンく~~~ん!」
 ザッカザッカ。
「レンく~~~んっ!」
 ザッカザッカザッカ。
「レンく~~~んっ! どこ行ったの~~~っ!」
 ザッカザッカザッカザッカ。
 朝っぱらから何事か、と、ご近所の皆さんは思っただろうが、こっちは大真面目なんである!
 猫とはいえ、3階の高さから落ちたら、どこかにケガをしたかもしれない(まぁ、5階から落ちて平気な猫を見たことがあるが)。そうだとすると、本能的にどこかへ隠れてしまったかもしれず、そうなると、私ひとりで探して見つけられるかどうかは、心もとない。
 こりゃ、管理組合に頼んで、迷い猫のポスターを貼らせてもらうことも考えたほうがエエわな、と、次の対策を考えつつ、一旦、帰宅。もちろん、レンは戻ってきていない。
 父に至っては、
「網戸を閉め忘れたお前が悪いっ!」
と、母相手に怒りだす始末で(確かに原因は母にあるが)、今度は私が、その父相手に激怒。
「今、そんな責任問題を追求してる場合とちゃうわっ! レンを探し出すのが先決やっっっ!」
 猫、もとい犬も食わぬ夫婦ゲンカと親子ゲンカが、あわや、ダブル勃発しかけた、その時。

 リン♪ リン♪ チリ~ン………♪

 え? 今のは鈴の音? そうだ、レンの首輪の鈴の音!
 親子3人、ほぼ同時に、一斉に音のほうへ振り向くと。見慣れた銀色のうずまき模様の毛皮が、我が家のベランダの真ん中に、チョコンと座っているではないか!
「レンっ!」
「レン君っっっ!」
 母と私が同時に叫ぶと、
「ンミャアっ」
 少々お疲れのご様子だが、間違いなく、聞き覚えのある、我が家の長男坊の声だった。
「ンミャア、じゃないよ~~~! どこに行ってたの、も~~~っ!」
 ベランダに飛び出して、座っているレンを抱き上げた時は、正直、その場にへたり込みそうになった。冗談抜きで、一時はどうなることかと思ったのだ。
 外を探し回っていた私が戻った時は、まだベランダにはいなかったから、私が父相手にブチ切れて怒鳴っている間に、左隣のベランダから、防火扉の下をくぐって、戻ってきたのだろう。
 最悪、ベランダから下に落ちたかも、という私の予想は、この時点で、うれしくも外れていたのだった。くじが外れてもうれしくないが、こんなろくでもない予想は、外れてくれて大いに感謝である。

 何しろ、言葉が通じないので、この時のレンの行動については、勝手に想像するしかないのだが、母がレンの不在に気づいてから、そのレンが自分で戻ってくるまでに、たっぷり2時間は経過していたと思う。
 2時間もの間、どこで何をしていたのか?
 おそらく、普段は出られない我が家のベランダをチェックし、防火扉の下をくぐって、左側のお隣へ。そこのチェックを済ませて、今度は、さらに、そのお隣へ。まだ若い好奇心の赴くまま、どんどん、ベランダ伝いに行進していったのではないか。10戸以上ある部屋のベランダをすべてチェックしたあと、たどり着いたのは一番左端のベランダ、つまり行き止まりとなったので、進んできた道(というか、この場合はベランダ)を逆行して、我が家まで引き返してきたのだろう。
 1戸1戸たずねたり、迷い猫のポスターを作成せずに済んだのは、不幸中の幸いである。

 レンの、まさに一世一代の大脱走は、こうして終わりを告げたわけだが、この時の恐怖とトラウマが、我が家に、ひとつの絶対的な家訓をもたらすに至ったのは、言うまでもない。
 洗濯物を干したり、取り込んだりする場合を除いて、どんなに気候のいい時期であろうが、窓も網戸も、決して開け放つこと、相成らず、という家訓である………。


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Comments

レン君大冒険(^^ゞ
きっとレン君は楽しかったと思う。
だけど飼い主は心臓バックバクですよね。
 
我が家でも一度網戸を10cm位閉め忘れ、
気づいたらももが庭で日向ぼっこしてたって事がありました。
あの時の焦りは一生忘れられませんね(^_^;)
 
それ以来窓は何度も確認する癖が付きました。
脱走~家の中を探していないとき・・こっちがパニクリますよね
家も以前のお家であんずもはやとも何度か・・真夜中に探しました。
警察に届けるわけにもいかないし・・ね
飼い猫が脱走したときの気持ち分かる~(;´Д`)
圭佑は玄関側で2回。
玄関側だから目の前だけど…
見ていないなら全然分からないし、心配はそれ以上ですね。

脱走しないように柵をして、カリカリを別の入れ物に移して、食事の時にはわざと容器を振って音を聞かせてます!

食いしん坊にはこれが一番かと…
心臓に悪いですよね(´-ω-`)
あぁぁドキドキドキドキ
ホント帰ってきてくれて良かったですね。



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