我が家のお猫様の優雅な毎日

アメショのタカヤ君とマンチカンのマル君、虹の橋のレン君のお気楽日記♪

思い込みという名のカルチャーショック

Category: 駄文・雑文・エッセイもどき  
 数年前のことになると思うが、今の職場での、ちょっとした出来事。
 裏の従業員専用通路で、商品を出したあとのダンボールの片づけに追われていたら、すでに開店した店のほう、つまり表から裏へ回ってきた同僚(私と同年代)が、開口一番、
「なぁ、フルーチェの陳列場所って、どこ?」
 おお、フルーチェ! 懐かしい名称だ。
 あれが発売されたのは、私がまだ小学生の頃だったか。牛乳を入れるだけで簡単に作れるので、特に夏場など、おやつによく食べたと記憶する。調べたわけではないが、おそらく、40年以上の歴史を持つ、いわゆるロングセラー商品のひとつだ。
「フルーチェなら、手作りお菓子のコーナーや。ほら、プリンの素とか、ゼリーの素とか、ベーキングパウダーがある場所!」
「あ~、あそこか! お客さんに、フルーチェはどこや、って聞かれたんよ!」
 納得して、店のほうへ戻ろうとした同僚は、しかし振り返って、もう一度聞いたのである。
「なぁ、ところで………フルーチェって、何?」

 ………私も含めて、その場にいたパートのおばちゃん従業員は皆、数秒間、目が点になったままフリーズしていただろうか。自分と同年代のおばちゃんの口から、そんな質問が出るなんて、誰も、思ってもみなかったのだ。聞いた当の本人のほうは、何しろお客さんに場所を教えねばならないので、私たちの答えを待たずに、そのまま店の中へ戻ってしまったのだが。
「あの人、フルーチェの存在を、知らなかったんや………」
 その場のひとりが、ポツリとつぶやき、うんうん、そういうことやったんやな、と、全員、無言でうなずき合った次第である。
 どんなに長く勤めていても、スーパーの食料品の数なんて、それこそ無限大とも言えるほどにあるから、自分が担当する場所以外の商品について、従業員は、けっこう無知だったりすることも多い。とはいえ、どんなスーパーにも置いてあるはずの、いわゆるロングセラー商品の名を知らなかった、ということは。
 あくまで想像だが、彼女の母親もまた、フルーチェの存在を知らなかったのではないか? 知らなかったから買うこともなく、自分の子に食べさせることもなかった、と考えるのが、一番てっとり早いような気がする。あくまでも私の独断と偏見に基づいた想像なので、あまりアテにはならないけれど。

 大人になってから気づくことなのだが、子どもの世界というのは、あまり広くない、というより、かなり狭い。自分の家と自分の家族、学校と友だち、その友だちと遊ぶ場所。それくらいで事足りてしまう。
 まぁ、私たちが子どもの頃と、情報通信が発達した今の時代の子どもとでは、かなり世界観は違っているのかもしれないが、それでも、小学生の頃ぐらいまでは、親と、親の与えてくれるモノが、自分たちの世界のすべてに近いはずだ。
 親の常識が世界の常識、とまではいかないにせよ、子どもの頃に覚え込んだ既成概念を、それがちょっと、あるいはかなり違っているのだと気がつかないまま、大人になるまでひきずってしまう、つまり思い込んでしまうことは、意外と多い。

 私は、父親が、転勤族だった。
 子どもの頃から、3~4年おきに、親と一緒に引っ越しをする、当然ながら学校も変わる、そんな生活を繰り返してきた。数年ごとの引っ越し生活に終止符が打たれたのは、社会人となったあとのことである。
 おかげで私は、自分の父のようなサラリーマンは皆、自分たちと同じように、数年おきに引っ越しをするのが普通、というか当たり前なのだと、かなり長い間、思い込んでしまっていた。
 さすがに、そんな自分の概念が、なんだかちょっと変だぞ、と気がついたのは、短大生になってからだ。私が大阪人の端くれとなったのは、その短大生の時からだったが、入学してみて、驚いた。
 生まれも育ちも大阪の中だけ。知っているのは大阪と、その周辺の近畿一円だけ。それこそ「大阪で生まれた女」を地でいく同級生が、学校じゅうに、ゴロゴロしていたんである。
 この「大阪で生まれた女」現象には、卒業して就職したあとにも見舞われることとなるわけだが、まぁ、そのおかげで、サラリーマン家庭は数年ごとに引っ越しするのが当たり前、という、子どもの頃からの私の思い込みは、ここに至って、ようやく払拭されるに至ったのだった。世の中、そうでない人間や家族のほうが、圧倒的に多かったのですね………。
 18歳を過ぎてからのカルチャーショック。なかなかに強烈でございます。


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Comments

フルーチェ、なつかしいです。
私も子供の頃、得意げになって作りました。
牛乳入れるだけでも料理(デザートですが)ができた感があり。
あれは画期的な商品ですよね。
最近、コマーシャルでも見ないし忘れていたけど、
健在なんですね!
フルーチェ、今でも、必ず買い置きしてありますよ~
大好きなんです。
でも、Irisの親戚でも、いとこが子供の頃は手作りに
こだわってた叔母さんがいて、普通に売ってるお菓子
はもちろん、お手軽に作れる物もNGだったそうです。
大人になってから、周りに適応していくのが大変そう
でしたが…。
テレビも見せなかったりする家なら、CMとかも見る
機会がなく、知らないまま大人になる人も、いるんで
しょうね~

転勤族の親と一緒に引っ越し、転校、チョット憧れて
たんですが、今考えると、大変そうですね~
でも、本人からしたら、それが普通になるんですね…。
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フルーチェ
以前の職場ではおやつ作りで
時々、登場していましたよ~~
あれって低脂肪乳じゃ固まらないんですよね。
それを知らずに低脂肪乳を買ってしまって
フルーチェジュースにしてしまったことが・・・(笑)
フルーチェを知らない方がいるのね。
今でも季節ごとに期間限定とか出しているので
現役のおやつだと思ってました。
うちはたぶんあめぶらさんと同世代だと思われるけど
今だに主人が大好きで常に2つくらいは在庫してあります(^^ゞ
 
うちの主人が転勤族育ちです。
数年ごとにあっちこっち行っていたみたいです。
私は小学校から独立するまで同じとこで育ちました(^^ゞ
懐かしいフル-チェ・・そうそう牛乳を混ぜて牛乳のカルシュウムに反応して固まる~
今でも売ってるよね・・結構小さな子などが買ってる‥牛乳嫌いな人にもいいとか
私は実家が京都の・・(笑)会社員にあこがれた・・
旦那が会社員だったから・・転勤多かったよ~



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