ちょっと前に録画しておいた、映画「タワーリングインフェルノ」を見た。
いまどきの若い人には、「なに、それ?」かもしれないが、1974年(日本公開は1975年)に当時のハリウッドの2大映画会社が共同で作り上げた、パニック映画の金字塔である。
130階建ての超高層ビルの落成記念パーティーのさなか、手抜き工事による火災が発生。燃え上がる炎、爆発、火だるまになって落下する人間。最上階に取り残された人々を救うべく、消防隊長オハラハン(スティーブ・マックィーン)と、ビルの設計者ダグ(ポール・ニューマン)が奔走する。
今から40年以上前の映画であり、当然ながらこれまでに、字幕・吹き替え両方で何度となくテレビ放送されている。当然、私は何度となく見ていて、あらすじからセリフまで覚えてしまっているのだが、にもかかわらず、放送されると、またも録画して見てしまうのである。
パニック映画と呼ばれる映画は山ほどあるし、映像技術の面から言えば、最近になって作られた映画のほうが、格段にレベルは上であるはずだ。しかし私は、「あなたにとって最高のパニック映画は何か?」と問われたら、ためらうことなく、この「タワーリングインフェルノ」をあげる。映像技術がどうの、という問題ではない。この映画が、私にとっては、「至上のパニック映画」なのだ。
まぁ、初めて見たのが中学生の頃だったので、その強烈な印象が焼きついてしまって(やっぱり火事の映画だったからか?)、他の映画の入る余地がなくなってしまったのかもしれないが。
ちなみに、私が見たのはテレビ初放送の時(多分)だったが、この映画を、公開された当時に劇場で見て、高層ビルやエレベーターの恐怖症になってしまった人がいる。さもありなん、としか言いようがない。あの迫力、あのリアリティ。テレビで見ていてさえ、相当に、おっかなかった。劇場で見たら、そりゃ、トラウマにもなるだろう。
いかん。映画の評論をやりたいのではなかった。
閑話休題。
この「タワーリングインフェルノ」のタイトルは、英語の読みを、そのままカタカナに置き換えたものだが、そういえば、今の洋画、というかハリウッド映画のタイトルは、大半がこの形式、つまり、日本語に訳したタイトルではなく、英語の原題をカタカナにしたものが多くなってるんだよなぁ、と思ったのが、今回の話の元ネタみたいなモノである。
というのも、私と一緒にこの映画を何度となく見ている母に、こう聞かれたのだ。
「タワーリング、は何となく判るけど、インフェルノって、何?」
………ああ、そうだ、そうなのだ。
母に限らず、英語をよく知らない、習っていても苦手だった人間(私のことである)にとって、英語の原題のカタカナ表記は時として、いや、かなりの割合で、タイトルの意味そのものが全くつかめず、映画の内容も想像しにくい、という困った事態を招くのである。
例えば、「ダイ・ハード」。大好きな映画のひとつだけど、タイトルだけは、未だに意味がよく判らないままの私。だって、「ダイ」は「死」でしょ? 「ハード」は、「硬い」とか「過激」って意味でしょ? どない訳せっちゅうねん!
サメ映画の金字塔「ジョーズ」。ジョーズって何っ? と思っていたら、最近になって、「顎」のことだと知った。まぁ、直訳して「顎」なんてタイトルをつけるわけにもいかなかっただろうけど。
海洋パニック映画、「ポセイドン・アドベンチャー」。私は最初、この映画、海の男の冒険物か何かだと思い込んでいた。だって、アドベンチャーといったら、「冒険」じゃ~ないですか!
海の男といったら、「パイレーツ・オブ・カリビアン」。まぁ、これは、何とか判る。直訳すれば、「カリブ海の海賊たち」とでもなるのだろうから。
そして、「ミッションインポッシブル」。ミッションは判るけど、インポッシブルって、何だっけ? 自慢にも何もならないが、中学・高校と英語を習ってきたにもかかわらず、私の英語力といったら、この程度である。嘆かわしい。
インポッシブル、インポッシブル、impossible ………とブツブツつぶやきながら何とか調べて、やっと、原題の直訳が「遂行不可能な任務」だと判ったが、英語読みじゃ~さっぱり意味が判らんから、昔の日本語訳「スパイ大作戦」を使ってくれたほうが、よっぽどありがたかったよ、と言いそうになった。
もっとも、「スパイ大作戦」なんてベタなタイトル、今の若い人からはそっぽ向かれるだろう、たぶん。
昔の洋画タイトルの日本語訳には、かなりの異訳、つまり原題を無視したタイトルも多かったけど、その分、映画の内容は把握しやすかった、ような気がするのは、私だけなんだろうか?
異訳といえば、すごいのがある。1930年代の大恐慌の時代に実在した、銀行強盗を繰り返す男女ふたりを主人公にした映画「ボニー&クライド(原題)」(1967年製作)というのがあるが、この映画、日本語で、こう訳された。
「俺たちに明日はない」。
………す、すごい。すごすぎる!
何がどうすごいって、原題を完全に無視して訳したのもすごいけど、そのタイトルが、映画の内容と結末を的確に暗示してるのが、すごいじゃ~ないですかっ!(見たことない人には判りませんね、スミマセン)
ところで、最後に、もうひとつ。
母がたずねた、「タワーリングインフェルノ」のインフェルノ、とは、「地獄」のこと。
つまり直訳すると、「そびえ立つ地獄」。
う~ん、これは原題のカタカナ読みをタイトルにして、正解だったんだろうな、と思う反面、もし、日本語読みのタイトルがつけられていたとしたら、誰が、どんなふうに異訳してくれたんだろうか、と、考えないこともないな~。
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いまどきの若い人には、「なに、それ?」かもしれないが、1974年(日本公開は1975年)に当時のハリウッドの2大映画会社が共同で作り上げた、パニック映画の金字塔である。
130階建ての超高層ビルの落成記念パーティーのさなか、手抜き工事による火災が発生。燃え上がる炎、爆発、火だるまになって落下する人間。最上階に取り残された人々を救うべく、消防隊長オハラハン(スティーブ・マックィーン)と、ビルの設計者ダグ(ポール・ニューマン)が奔走する。
今から40年以上前の映画であり、当然ながらこれまでに、字幕・吹き替え両方で何度となくテレビ放送されている。当然、私は何度となく見ていて、あらすじからセリフまで覚えてしまっているのだが、にもかかわらず、放送されると、またも録画して見てしまうのである。
パニック映画と呼ばれる映画は山ほどあるし、映像技術の面から言えば、最近になって作られた映画のほうが、格段にレベルは上であるはずだ。しかし私は、「あなたにとって最高のパニック映画は何か?」と問われたら、ためらうことなく、この「タワーリングインフェルノ」をあげる。映像技術がどうの、という問題ではない。この映画が、私にとっては、「至上のパニック映画」なのだ。
まぁ、初めて見たのが中学生の頃だったので、その強烈な印象が焼きついてしまって(やっぱり火事の映画だったからか?)、他の映画の入る余地がなくなってしまったのかもしれないが。
ちなみに、私が見たのはテレビ初放送の時(多分)だったが、この映画を、公開された当時に劇場で見て、高層ビルやエレベーターの恐怖症になってしまった人がいる。さもありなん、としか言いようがない。あの迫力、あのリアリティ。テレビで見ていてさえ、相当に、おっかなかった。劇場で見たら、そりゃ、トラウマにもなるだろう。
いかん。映画の評論をやりたいのではなかった。
閑話休題。
この「タワーリングインフェルノ」のタイトルは、英語の読みを、そのままカタカナに置き換えたものだが、そういえば、今の洋画、というかハリウッド映画のタイトルは、大半がこの形式、つまり、日本語に訳したタイトルではなく、英語の原題をカタカナにしたものが多くなってるんだよなぁ、と思ったのが、今回の話の元ネタみたいなモノである。
というのも、私と一緒にこの映画を何度となく見ている母に、こう聞かれたのだ。
「タワーリング、は何となく判るけど、インフェルノって、何?」
………ああ、そうだ、そうなのだ。
母に限らず、英語をよく知らない、習っていても苦手だった人間(私のことである)にとって、英語の原題のカタカナ表記は時として、いや、かなりの割合で、タイトルの意味そのものが全くつかめず、映画の内容も想像しにくい、という困った事態を招くのである。
例えば、「ダイ・ハード」。大好きな映画のひとつだけど、タイトルだけは、未だに意味がよく判らないままの私。だって、「ダイ」は「死」でしょ? 「ハード」は、「硬い」とか「過激」って意味でしょ? どない訳せっちゅうねん!
サメ映画の金字塔「ジョーズ」。ジョーズって何っ? と思っていたら、最近になって、「顎」のことだと知った。まぁ、直訳して「顎」なんてタイトルをつけるわけにもいかなかっただろうけど。
海洋パニック映画、「ポセイドン・アドベンチャー」。私は最初、この映画、海の男の冒険物か何かだと思い込んでいた。だって、アドベンチャーといったら、「冒険」じゃ~ないですか!
海の男といったら、「パイレーツ・オブ・カリビアン」。まぁ、これは、何とか判る。直訳すれば、「カリブ海の海賊たち」とでもなるのだろうから。
そして、「ミッションインポッシブル」。ミッションは判るけど、インポッシブルって、何だっけ? 自慢にも何もならないが、中学・高校と英語を習ってきたにもかかわらず、私の英語力といったら、この程度である。嘆かわしい。
インポッシブル、インポッシブル、impossible ………とブツブツつぶやきながら何とか調べて、やっと、原題の直訳が「遂行不可能な任務」だと判ったが、英語読みじゃ~さっぱり意味が判らんから、昔の日本語訳「スパイ大作戦」を使ってくれたほうが、よっぽどありがたかったよ、と言いそうになった。
もっとも、「スパイ大作戦」なんてベタなタイトル、今の若い人からはそっぽ向かれるだろう、たぶん。
昔の洋画タイトルの日本語訳には、かなりの異訳、つまり原題を無視したタイトルも多かったけど、その分、映画の内容は把握しやすかった、ような気がするのは、私だけなんだろうか?
異訳といえば、すごいのがある。1930年代の大恐慌の時代に実在した、銀行強盗を繰り返す男女ふたりを主人公にした映画「ボニー&クライド(原題)」(1967年製作)というのがあるが、この映画、日本語で、こう訳された。
「俺たちに明日はない」。
………す、すごい。すごすぎる!
何がどうすごいって、原題を完全に無視して訳したのもすごいけど、そのタイトルが、映画の内容と結末を的確に暗示してるのが、すごいじゃ~ないですかっ!(見たことない人には判りませんね、スミマセン)
ところで、最後に、もうひとつ。
母がたずねた、「タワーリングインフェルノ」のインフェルノ、とは、「地獄」のこと。
つまり直訳すると、「そびえ立つ地獄」。
う~ん、これは原題のカタカナ読みをタイトルにして、正解だったんだろうな、と思う反面、もし、日本語読みのタイトルがつけられていたとしたら、誰が、どんなふうに異訳してくれたんだろうか、と、考えないこともないな~。
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そうそう、なんでこのタイトル???wwって思うのありますよね~w
そびえ立つ地獄!!かっこいいけど
ホラーっぽいですね~w
タワーリングインフェルノは響きもかっこいので
このままでもいいかも~^^