うちの母は、カタカナ言葉に弱い。世代的に見れば致し方のないことだが、最近のニュースときたら、NHKでもカタカナ言葉が氾濫しているので、私は質問攻めに合う羽目になる。
「タトゥーって、なに?」
「刺青のこと。最近はヤクザと無関係の人も入れるから、そう言うんやて」
「フェイクニュースって、なに?」
「ウソのニュース。フェイクは騙すとか、はったりとか、偽物とか、そういう意味」
「コスプレって、なに?」
「コスチュームプレイの略。アニメや映画のキャラクターの格好を真似して楽しむこと」
「ビットコインって、なに?」
「仮想通貨」
「………それって、なによ?」
「さぁ、なんやろねぇ………」
「ゲノムって、なに?」
「私のほうが、誰かに聞きたいわっ!」
私にも判る範囲の言葉ならいいが、そうでなかった場合、上記のラストのような会話にならざるを得ない。親子そろって沈黙したあげく、
「お父さん、判る?」
と、父の遺影にまで話しかけてる私。
が、最近になって、母はカタカナ言葉ばかりか、従来の日本語においてもおぼつかない部分があると判明した。新聞を読みながら、
「これって、どういう意味?」
と聞いたので見てみたら。
そこには、「矜持(きょうじ)」の二文字が………。
思わず、「辞書を引きなさいっ」と言いそうになった。
私は今や、母の国語教師と化している。
ちなみに矜持とは、「プライド」「誇り」の同義語である。
「タトゥーって、なに?」
「刺青のこと。最近はヤクザと無関係の人も入れるから、そう言うんやて」
「フェイクニュースって、なに?」
「ウソのニュース。フェイクは騙すとか、はったりとか、偽物とか、そういう意味」
「コスプレって、なに?」
「コスチュームプレイの略。アニメや映画のキャラクターの格好を真似して楽しむこと」
「ビットコインって、なに?」
「仮想通貨」
「………それって、なによ?」
「さぁ、なんやろねぇ………」
「ゲノムって、なに?」
「私のほうが、誰かに聞きたいわっ!」
私にも判る範囲の言葉ならいいが、そうでなかった場合、上記のラストのような会話にならざるを得ない。親子そろって沈黙したあげく、
「お父さん、判る?」
と、父の遺影にまで話しかけてる私。
が、最近になって、母はカタカナ言葉ばかりか、従来の日本語においてもおぼつかない部分があると判明した。新聞を読みながら、
「これって、どういう意味?」
と聞いたので見てみたら。
そこには、「矜持(きょうじ)」の二文字が………。
思わず、「辞書を引きなさいっ」と言いそうになった。
私は今や、母の国語教師と化している。
ちなみに矜持とは、「プライド」「誇り」の同義語である。
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私なんかもう何年も新聞はとってない(^◇^;)
ネットで充分って思って、文字を読まないからなあ(´-ω-`)